ウーパールーパーの生態について:その4

製作:前橋工科大学大学院 阿部 泰宜

どーも、こんにちわ。
うーぱーず・ねすと第4回です。
とりあえずは、うちのうーぱーの現在の様子を。
だいぶ大きくなりました。
そしてついに…、

 ズシーン、ズシーン。

二足歩行を始めたようです。
ゴジラのライバルとして東京湾に上陸する日も近そうです。

しかし、こちらも負けじと…、



なんと脅威の一本足、脅威のバランス感覚。

……。
…どちらもただ浮いているだけという情報もあります。

…まぁ、そんなことはどーでもいいとして。
今回は、うーぱーの食事についてご紹介いたします。

ウーパールーパーは肉食性です。
野生のうーぱーは小魚などを捕食しています。
しかし、水槽飼いのうーぱーに生きエサを与えるのはエサ代がかさむ上に、
その生きエサがもっている病気や寄生虫に感染しかねないという欠点をもっています。
そのため、人工飼料を与えるのが一般的なようです。
その中でも、沈降性のエサを与える必要があります。
というか、浮上性のエサの場合、
うーぱーがエサに気づくことが出来ないからです。(泣)
それに、わざわざ浮いて取りに行かせるのも可哀想ですし。
現在、私が与えているエサは「コリドラスフード」と呼ばれるエサです。
「コリドラス」という魚のためのエサなのですがうーぱーも食べてくれています。
その他にはナマズ用のエサなどもよいと聞きました。
うーぱーは意外とグルメらしいので、色々試してみて主食を決めてあげるといいかもしれません。
もちろん、体長によってエサの大きさを考えてあげることをお忘れなく。
うーぱーには歯がないので、エサはいつも丸呑みなのです。
そのため、あまりに大きいエサを与えてしまうと、
のどにつっかえてしまうこともあるそうなので、注意が必要です。

…そうそう、
浮上性のエサでは気づくことが出来ないから、沈降性のエサがよいとご紹介しましたが、
それは厳密に言えば間違いです。
正確に言えば…、
沈降性のエサの方が、うーぱーがエサにありつける可能性が高いから
です。
要は、エサに遭遇できる確率ですね。
うーぱーがエサのにおいをかぎつけて寄ってきてくれる、なんて考えてはいけません。
うーぱーがエサを見つけたとき、
それは即ち、
なんとなく水槽内を歩いていたうーぱーがエサにぶつかったから。
と考えるべきなのです。
ホントにもうそのくらいのニブさなのです…。

その証拠にですね…、



…正直言って、これ…、
まだエサに気づけていませんから…。



こっちもそうですね。



ようやく下唇(?)がエサにくっついて、エサを確認できたようです。
そりゃ、同居しているエビにエサを横取りされます。

でね、エサゲットまでの一連の様子をまとめますとね、

ステップ1。
まずは、エサに何となく狙いを定めます。



心なしかうーぱーの目も真剣です。
そして、なぜか上手い具合に光が差し込んできました。

ステップ2。
とりあえずあたりをウロウロしてみます。



キョロキョロ…。
エサにぶつかるまで続きます。

ステップ3。
エサゲット。



モグモグ…。



…ゴクン。
飲み込むときはエラが「フッサー」てな感じになります。

これで食事完了。
でもエサを見つけるまでに掛かる時間といったらもう…。
しかも、うーぱーどもは、
水中に入れたコリドラスフードが時間が経ってふやけてくると食べてくれません。
エサをてきとーに水槽に入れただけでは、まず見つけてくれないと考えてよいでしょう。
そんなわけで、うーぱーにピンポイントでエサを与えることが必要になってきます。
…ちなみに、
うーぱーの口の前にうまくエサを落としてやると、ものすごい勢いでエサを捉えます。
普段のうーぱーからは想像ができないくらいの俊敏さです。
しかし、ポイントがズレるとゲットし損なったり、
反応すらしてくれないので、エサパサーとしての腕が試されます。

…これまでの研究から、
うーぱーは体表にある側線器官で餌が動いた時に生ずる水の微小振動や、
餌動物の筋肉が発する微弱電流を検出して、
餌捕りに役立てていることが分かってきているらしいです。
…まぁ、そんなわけなので、
動かない人工飼料を発見しづらいのもしょうがないわけですが…。

ついでに、うーぱーは一度に大量の糞をします。
掃除などの日頃のお手入れもお忘れなく。


で、ですね…。

ここまでは「うーぱーの食事の様子について」ご紹介しましたが、
ここからは「食材としてのうーぱー」を少しだけご紹介したいと思います。
…不快感を示される方は読み飛ばされて結構です。
むしろ、私もこんなこと知りたくなかった…。

現地のメキシコの方は、うーぱーをシチューに入れたり、
煮て赤唐辛子で味付けして食べているらしいです。
また、トマトソースやチリソースで味付けして食べてもおいしいらしく、
ゆでても、焼いても、蒸してもよし、という食材らしいです。
味はウナギに似ていて、健康にもよいとされています。
さらには、うーぱーを薬として用いたこともあったらしく、
結核や梅毒など、治癒に時間のかかる病気になった患者には、とくによいとされていました。
かつては呼吸器系の疾患のために、
うーぱーのエキスを入れたシロップが売られたこともあったそうなのですが、
いまもってうーぱーの薬用効果を調べた専門家はいないそうです。
…また、
かつてフランスで、食用のためにうーぱーの養殖が企図されたことがあったらしいのですが、
美観上の問題から敬遠されたそうです。

…まぁ、そりゃそうだ。

観て楽しい。
食べてもおいしい、ウーパールーパー。
すばらしい生物ですよ。(泣)

それでは、また次回。

参考文献
http://homepage1.nifty.com/mercedes-iwasaki/era/
http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~sbhtake/_0JSCE97C.html

協力
環境技術研究所  前橋工科大学梅津研究室

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