「汚泥・SV・SS〜とは?」


水処理では「汚泥」 というものが存在します。

では、汚泥とはどんな物なのでしょう?
ちなみに実物は以下の写真の様なものです。
汚泥写真
写真を見て分かるように。
汚泥はまさに言葉通り、泥(流動性のある)の様です。
しかし、この汚泥は水処理には欠かせないものであり
また、余剰汚泥という形で頭を悩まされているものでもあります。

でははじめに「汚泥」 の定義を説明します。

汚泥
活性汚泥法において、活性汚泥(activated sludge)を汚泥と略して呼ぶ。
汚水を浄化する機能を有し、沈降性の優れた微生物の塊(フロック)であり
細菌や原生動物など多種類の好気性 微生物が数多く含まれている。

ちなみに活性汚泥法とは活性汚泥を利用した汚水処理法です。

汚泥の増え方・増やし方
汚水を曝気し続けると、空気中や汚水などから入り込んで、
これらの微生物は自然に増殖していきます。
しかし、汚水を浄化する適切な微生物にする為には
適切な曝気量や有機物量が必要です。

汚泥についてはなんとなく理解できたでしょうか?
汚泥の増え方・増やし方をみて分かるとおり
汚泥はどんどんどんどん増えていきます。
そのため、活性汚泥法を用いた処理場では
必要以上に汚泥が増殖し、余剰汚泥となり
装置の維持が困難になる可能性を秘めています。
そのため、余剰汚泥の引き抜きや
余剰汚泥の処理が現在盛んに研究されています。

では、最後に汚泥に関係する用語を説明したいと思います。
聞いたことの無いものもあるかも知れません。

SRT汚泥滞留時間:sludge retention time)」
活性汚泥設備内の汚泥の排泥によって何日で
新しい汚泥と入れ替わるか表す値で、
活性汚泥設備内にある汚泥量を一日当たりに引き抜く
余剰汚泥量で割ることで求めること出来る。

SRT(日)=(曝 気槽・沈殿槽・返送汚泥管の汚泥量)÷(1日 当たりの余剰汚泥量)

一般に3日〜6日の値になります。
SRTが長いと汚泥が古くなって活性が低下することがあります。
無機物も蓄積していきます。

SS浮遊物質濃度:suspended solids)」
水の濁りを示す重要な指標の1つ
水に含まれる粒子を孔径1μmのガラス繊維ろ紙でろ過し、
その粒子の乾物重量(mg/Lまたはppm)で表す。
透視度から推定値を得ることも出来る。
BODCODと深い関連性を持ち、
また、汚泥生成量にも関係する。

SV活性汚泥沈殿率:sludge volume)」
活性汚泥槽の活性汚泥の状態を知る為の指標
非常に簡便に測定でき、汚泥の沈降性や量を知ることが出来る。
一般にSVと呼ぶときは、SV30の ことを指す。

SV30は曝気槽混合液を1Lのメスシリンダーに1L入れ、
30分静置した後の沈殿汚泥の容積(ml)の割合(%)をしめす。
例:沈殿した汚泥と上澄みの境目が300mlのところであれば、
       SV30=300ml÷1000ml×100=30%
となる。
曝気槽混合液は、連続式ならば曝気槽の最後のところ付近を、
回分式ならば汚水を投入して3時間以上曝気したものを
曝気中に採取する。

一般にSV30を70〜100倍するとMLSSの値となる。

SVI汚泥容量指数・汚泥容量指標:sludge volume index)」
活性汚泥の沈降性を示す指標
1gの活性汚泥が占める容積をmlで表し、
SVI=(SV×10.000)/MLSS
の式で算出される。

SVIは、活性汚泥を30分間静置した場合に、
1gのMLSSの占める容積をml数で示したもので、
SVI=100とは、活性汚泥1gが100mlの容積を
占めることを意味している。

通常の曝気槽では、50〜150が適切な値であり
200以上だとバルキング(活性汚泥が沈降せず、上澄みが取 れない状態)
している状態であることを示す。

MLSS活性汚泥浮遊物質:mixed liquor suspended solids)」
活性汚泥槽の汚泥量を表す値
SSをmg/Lで表したもの
MLSSは活性汚泥液をSSと同じ手順で測定することで
求めることが出来る。

一般にSV30の値を70〜100倍した値になる。
また、一般に2.000mg/L以上の値が必要です。

今はこれしか分かりません。
今後分かり次第追加していきます。


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