「活性汚泥の解体」


汚泥を 扱っていて、まれに汚泥がバラバラになって
腐ってしまうことがあります。

最近では、我が研究室のグッピー水槽の汚泥が
不調になってしまいました。

今日は何故そのようなことが起こるのか、
考えられる原因をいくつか説明したいと思います。
その前に汚泥の解体と は何者なのか簡単に説明したいと思います。

汚泥の解体とは・・・・
活性汚泥を構成する微生物のフロック
何らかの原因によって壊され分散化する現象。

では、この現象の原因は何なのでしょう?

原因は様々ですが主な原因を5つあげますと次のようになります。

@有害物質(毒物)の混入、急激な水質負荷の変動など
 いわゆる悪質下水によるもの。

A海水の流入によるもの

B流入下水の組成の急激な変化によるもの

C過曝気によるもの

D物理的なせん断によるもの

以上の5つが主要原因です。

詳しく説明しますと・・・・
「@悪質下水によるもの」
悪質下水の流入による汚泥の解体は、有害物質の流入により活 性汚泥の
フロックを構成している微生物が斃死し、フロックが解体するもので、
有害物質の流入状況、反応タンクの運転管理の条件、
及び微生物の馴致の程度によって発生状況は異なり、
重金属類等の有害物質の流入は、工場排水、農薬の散布等に起因します。

「A海水の流入」
活性汚泥の浄化能は、
塩素イオン濃度4000〜5000mg/L前後になると、やや影響が現れ
悪化する傾向にありますが、適当な
馴致 期間をおくと、
塩素イオン濃度が10000mg/L以上となっても浄化 能が
低下することはありません
したがって、流入下水中の塩素イオン濃度が大幅に変動しない 限り
活性汚泥の浄化能に影響しないと考えられます。
しかし、変動が激しくなると活性汚泥は解体します。
流入下水中の塩素イオン濃度の増加は、
海水塩素イオン濃度18000〜19000mg/L)の流入に起因する ほか
海産物加工排水の流入等によっても発生します。
塩素イオン濃度の変化を調べ、濃度が波形を示すようであれば
海水の流入が原因であるので、適切な処置をする必要があります。

「B組成の急激な変化によるもの」
新たな管路施設の供用開始等によって、流入下水の組成
急激に変化した時、活性汚泥がショックを起こし、
一時的に解体状態になることがあります。
しかし、その原因物質が活性汚泥に有害でない時、
または、活性汚泥によって処理できるものである時は
反応タンクを適切に運転管理するとまもなく回復します。

「C過曝気によるもの」
過曝 気によるものでは、
汚泥滞留時間(SRT)の長い処理方式、
長時間エアレーション法オキシデーションディッチ法で多く認められ
被曝気時間が長く汚泥の酸化(好気性硝化)が進む為
フロックが微細化して(いわゆるピンフロック)流出しやすくなります。

「D物理的なせん断によるもの」
物理的な汚泥の解体は、
せん断力を利用した効率の高い
散気装置(ジェット式や機械撹拌式)で、
噴出速度や回転数が過大になり、
フロックが機械的に壊され
汚泥が微細化することを言います。

ちなみに、
Dは主に余剰汚泥の溶解で利用されています。

このように以上のことを利用すれば、
近年、問題となっている余剰汚泥の
処理手法に使えるかも知れません。

最後に、ある人の話によると・・・
下水処理で1年間に発生する下水汚泥は、現在、東京ドーム約60杯分
全産業廃棄物の発生量の18%にあたる約7,500万トンにのぼっているが
下水道の普及に伴い発生量はますます増加傾向にある。
一方、産業廃棄物の最終処分場の新規立地は減少傾向にあり、
下水汚染の最終処分先の確保は困難になりつつある。
このような状況下で下水汚泥処理の効率化が進められてきた が、
近年になって、バイオマス(生物由来の有機性資源)である
下水汚泥の特性を生かし、エネルギーや製品として
有効なリサイクルを進めることも、地球温暖化防止
循環型社会形成の観点から強く求められるようになってきている。

とのことです。


今はこれしか分かりません。
今後分かり次第追加していきます。


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