スラグによるストリッピングの可能性

1)スラグと薬品の比較
初めに製鋼スラグによるストリッピングと薬品によるものとの相違点・有効性を確認するため、
水酸化ナトリウムを用いるものとの比較実験を行う。
試料水(海水)はアンモニア性窒素62.5mg/L、pH 4.96のもので150mLを使用し、
そこにスラグ350g投与しpH 10.5とする。
比較対象も同じpHになるまで水酸化ナトリウムを投与する。
結果は、以下の通りである。
―実験結果―





開始直後に水酸化ナトリウムのアンモニア性窒素が急激に上昇しているのは
測定ミスの可能性が考えられる。
また、91時間でアンモニアが上昇したことについての原因は不明であるが、
グラフを見る限りpHは違うものの
スラグは水酸化ナトリウムと同様にストリッピングに活用可能であることが分かった。


2)pHによる変化
pHの差によるストリッピング効果の差異を見るため、
水酸化ナトリウムの方をpH 13まで上昇させスラグとの比較実験を行った。
試料水(海水)はアンモニア性窒素49.5mg/L、pH 5.25のものを150mL使用し、
スラグは前回同様350gである。結果は以下の通りである。

―実験結果―



水酸化ナトリウムでは、初め急激に下がったが
その後戻っていることから測定ミスである可能性がある。
また、前回の実験で見られた突然の上昇はこの時点では確認できない。
そして、pHは1.0ほども差があるにもかかわらず、
除去率には大きな差が見られなかった。
このことより、製鋼スラグによるpH上昇能力は
アンモニアストリッピングを発現するに十分なアルカリ性があると考えられる。


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