40℃加熱による除去率への影響
先の実験で加熱による効果は大きいことが明確に確認された。
しかしながら、あのように高温を長時間維持することは
コスト面から言ってもとても実用的ではない。
そこで、簡単に市販ヒーターで実現が可能であろうと思われる
40℃程度の水温で、除去にどのような影響を与えるかを確認するため
以下の実験を行なった。
試料水・・・・淡水4L NH3-N:52.0mg/L pH:12.0
加熱にはガスコンロを用い、鍋は前回と同じものを用いた。
実験結果は以下の通りである。
1.アンモニア態窒素の推移

2.pHの推移

以上のように二時間でNH3-Nが17mg/L減少した。
この結果は通常放置したものに比べて明らかに性能は向上しているが
前回の100℃実験に比べると著しく性能は落ちている。
以下に前回の実験結果との比較を示す。
1.アンモニア態窒素の推移(温度差)

2.pHの推移(温度差)

以上のように一段と性能が落ちていることが一目で分かります。
ただ、アンモニア態窒素の初期濃度が多少違うので
分かりづらいと思います。
そこで、アンモニアストリッピング法において
アンモニア態窒素の除去率は濃度に依存しないという特性がありますので
以下のようにグラフを濃度から除去率に置き換えてみました。

以上のように放置するよりは一段と効率化が行なわれていると思われます。
結論としましては、
100℃というように高エネルギーを使うより
コスト的にも抑えることが出来る見込みがあり
前回よりは現実的であると思われる。
確かに時間はかかってしまいますが、
1時間で除去率が22%であれば
なかなか高性能ではないかと思います。
今後は、他の視点から性能アップできる可能性を探っていきたいと思います。
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