温度

吸着は通常発熱反応なので、温度が低いほど吸着量は増大します。
吸着によるエンタルピー変化はふつう凝縮あるいは結晶化反応と同じオーダーなので、
温度変化が小さい場合には、吸着プロセスをそれほど変化させることはありません。

吸着が起こる系の熱含量の変化、すなわち一定量の溶質が吸着剤に吸着されることによって放出される熱の総量を吸着熱僣といいます。
気体の吸着における吸着熱は一般に数kcal/molです。
しかし、水溶液からの吸着の場合には、溶質の吸着と入れ替わりに表面から水が脱着されるために、
吸着熱の影響は気体の場合よりも小さくなります。

平衡吸着量の温度依存性はパラメータ僣で定められますが、
一方、吸着速度の温度依存性は活性化エネルギーEaで表わされます。
活性化エネルギーとは、簡単に言うと、物理化学反応の温度依存を特徴づけるパラメータです。

エネルギーパラメータのEaと僣は、
吸着メカニズムの性質を表現するのに有用な手段ではありますが、
通常の温度変化範囲では、一般に水処理における吸着プロセスにほとんど影響しません。




参考文献
『ウェーバー水質制御の物理化学的プロセス』


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