現在、エンジンオイルの再利用について研究中です。
私達が普段なにげなく乗っている車。
私達は車のメンテナンスをするたびに廃油という産業廃棄物を排出している。では、その廃油は現在どのような方法で廃棄されているのでしょうか?
廃油の一部は、再生処理業者により処理されている。が、残りは下水や河川、海に投棄され、現実に大きな社会問題を起こしている。
現在、廃油再生処理業を行っているものは、中小の零細企業が多く、立地条件や施設や技術が不十分なために廃油処理にあたって、あらたな公害を引き起こしているのである。
例えば、廃油再生、処理の工程で副生する硫酸ピッチの海洋投棄。廃白土の山間部への投棄は、廃油処理によって起こる二次公害である。
潤滑油の廃油は、潤滑油への再生利用をはかり、また、廃油の種類によっては燃料への転換が期待されている。
あるいは、廃油の中には、経済的、技術てきにどうしても焼却処分以外は処理の方法がないというのもあろう。いずれにせよ、産業廃棄物である廃油の処理にあたっては、処理することによって、新たに大気、水質への汚染源を発生しないよう、十分注意しなければならない。
一般乗用車は通常、走行距離2,500〜3,000qでオイルを交換し、小型車で1回3g、大型車で5g、トラック・バスなどで10gの廃油が抽出される。
ガソリンスタンドでは通常、ドラム缶貯蔵の場合で1キロリットル、地下貯蔵の場合で2キロリットル程度の廃油を貯蔵し、定期的に廃油回収業者により回収されている。
回収される廃油の性状はガソリンスタンド別に異なる。貯蔵中の水分混入量、オイルの種類、ならびに老化の程度、洗浄軽油の混入量によって、回収廃油の性状は当然異なってくるからである。
ガソリンスタンド廃油の性状
| 種類 | 比重 (15/4℃) | 粘度 (50℃) | 引火点 (℃) | 灰分 (wt%) | 水分 (vol%) | 反応 | 色調 |
| 1 | 0,8901 | 30,5 | 106 | 0,3 | 0,15 | 中性 | 黒かっ色 |
| 2 | 0,8574 | 7,57 | 58 | 0,6 | 0,25 | 中性 | 黒かっ色 |
| 3 | 0,8933 | 44,5 | 112 | 0,6 | 2,0 | 中性 | 黒かっ色 |
| 4 | 0,8914 | 40,3 | 132 | 0,5 | 5,6 | 中性 | 黒かっ色 |
注)粘度測定はキャノン・フェンスケ粘度計にてJIS K 2283による。
表に示すように廃油の種類2の廃油を除き、引火点は比較的高い。2の引火点が低いのは、オイル廃油中に洗浄軽油が混入したためである。 水分は廃油の貯蔵中、または、輸送中の雨水などの混入によるものである。
ガソリンスタンド廃油を潤滑油精製原料とするときは、原料となる廃油の性状をマクロ的にとらえておかなければならない。
なぜなら、処理にあたってその性状に即応した精製方法、ならびに装置を設置しなければならないからである。
廃油を再生して潤滑油を精製することを業とした場合、原料である廃油の回収にあたってもっとも大切なことは、品質の安定した廃油を量的に確保することである。
廃油中に水分が異常に多く混入したり、多量の洗浄軽油が混入すると、廃油の脱水工程、蒸留工程で操作にアンバランスをきたすばかりでなく、製品の収率に悪影響を及ぼす。とくに残留炭素分の多いB,C重油や、動植物系の廃油が混入すると製品を悪化させる。異種廃油は外観上、自動車潤滑油廃油と判別しにくいため、あやまって混入する可能性がある。
ガソリンスタンドを巡回して回収する専門業者は経験上、廃油の色調、ツヤ、粘度、臭気などから判別し、異種廃油を混入することなく回収している。くわえて、スタンド自体も異種廃油と混同しないよう区別されて保管しているので、ほとんど潤滑廃油と異種廃油との混同というトラブルは生じていない。
もし、あやまって動植物などの異種廃油が混入した廃油を、たとえ1車分、貯蔵タンクに納入してしまったとしても、タンク内の廃油はもはや潤滑油原料としては使いものにならなくなるし、また、このような廃油を誤って原料として使用すると、製品タンクに入ってから、全製品の手直しというトラブルを起こし、大きな損失を招く。
ガソリンスタンドなどでは、消防法の規制により、廃油の貯蔵量にはおのずと限界がある。したがって、廃油回収がスムースに行われなければ、廃油は不水道やみぞに排出されるか、いかがわしい投棄業者の手に渡ることになる。定期的にきめ細かい回収を行い、あくまで信用ある専門業者によって、潤滑油として再生すべきものと、燃料として回収すべきものと、あるいは燃却すべきものとを選別して完全に回収すべきである。
さて、回収した廃油の再生についてだが、潤滑油廃油はタンクローリ車から貯蔵タンクに移される前に油中のきょう雑物を除去し、貯そう内で加熱と静置により、できるだけ水分やスラッジ分を沈降分離しておくことが望ましい。
ガソリンスタンドなどの廃油を再生して潤滑油を精製する方法は、多々ある。
処理方法
公害保全対策
廃油の精製処理
参考文献:廃棄物の処理・再利用
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