1時間ごとの硝酸態窒素の吸収量実験


目的

 隔日計測での実験により、高速に硝酸態窒素濃度の減少が見られたため、これまでの実験で顕著にその現象が現れた白ネギとえのきを使用し、1時間ごと硝酸態窒素濃度の変化を調べる。


実験方法

 直径8cmの円柱容器に硝酸濃度60mg/L位の水溶液1Lと細かく切った白ネギ、えのきをそれぞれ200g入れ、一時間おきに硝酸濃度を計測する。



図1 実験開始直後
左:白ネギ  右:えのき





実験結果と考察


図2 1時間ごとの硝酸態窒素濃度の変化



 白ネギは5時間で、えのきは3時間で硝酸態窒素濃度15mg/L程度に落ち着き、安定した。このことから、植物や菌類を用いての硝酸態窒素の除去は即効性に優れているといえる。


図2 12時間ごとの亜硝酸態窒素濃度の変化



図3 12時間ごとのアンモニア態窒素濃度の変化



 イニシャライズをしたものはそれぞれ200gで、
白ネギ:108.2、ニラ:48.4、キャベツ:59.2、ピーマン :95.2、えのき:155(mg)
硝酸態窒素を吸収した。
えのきが一番吸収力が良く、白ネギとピーマンが100mg程度、ニラとキャベツが50mg程度吸収した。このことから、えのきが良く吸収することが分かる。
 白ネギの亜硝酸は実験開始前の原水が0.012mg/L、12時間後で0.005mg/L、24時間後で0.002mg/L、えのきの亜硝酸は実験開始前の原水が12Hで0.062 mg/L、24Hで0.556 mg/L、
 白ネギのアンモニアは原水が0.04 mg/L、12時間後で0.16 mg/L、24時間後で0.22 mg/Lに増えていた。えのきのアンモニアは原水が0.04 mg/L、12時間後で3.92 mg/L、24時間後で12.4 mg/Lに増えていた。

 白ネギは、亜硝酸とアンモニアはあまり検出されなかったが、えのきは両方とも時間とともに増加した。

 えのきは硝酸態窒素を良く吸うが亜硝酸態窒素やアンモニア態窒素が出やすいということがわかった。これは、水生動物を飼育するときにネックになるかもしれない。


図5 12時間後の様子
左:白ネギ  右:えのき

 12時間経過したところで両方とも濁ってきた。えのきの方が良く濁ったが、臭いはやはり白ネギの方が水に良く移った。早期段階から濁りや臭いが水に移るのは、実用化に向けて問題点なる。


Editor Jun Nakagomi
Graduate Student M
Maebashi Institute of Technology