ドルトンとアボガドロ


ドルトンの原子説

イギリスの科学者ドルトンは1803年、物質の構造と化学結合とを原子を用いて説明した。

@ 原子は物質を構成する不連続な粒子であって、既知の化学的操作によって分割できない。
A 同一元素の原子は同じ性質で、重量も等しい。
B 異なった元素の原子は重量、親和力などの性質が異なる。
C 化合物は異なった元素の原子が簡単な整数比で結合される。
D 元素の結合重量の割合は、原子の結合重量の割合を示す。
さらに、1808年 
「物質はもうこれ以上分解できない、究極的な粒子である原子から成り立ち、
原子は各元素の種類に従って、特性的な質量を持つ。」
という考えを充足した。

これをドルトンの原子説という。

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この原子説のどこがモルと関係あるのだろうか?

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ドルトンの原子説において、水素を◎、酸素を○として
水素と酸素が反応して水蒸気となることを式で表せば、

◎+○⇒◎○

となる。しかし、この時の体積比は 水素:酸素:水蒸気=2:1:2 である。
ドルトンの原子説は行き詰まりを生じた。

1811年、イタリアの科学者アボガドロは、
ドルトンの原子説を補足する、分子なる考えを初めて導入した。
彼の説はおよそ次のようである。

@ 原子の結合体である分子を考えなければならない。
A 水素、酸素のような気体の分子は、2原子からなり、
  水の分子は水素2原子と酸素1原子とからなるであろう。
B 同温、同圧という条件のもとでは、すべての気体は、
同一体積中に同数の分子を含んでいる。
(アボガドロの法則)

このことより、標準状態で22.4リットル中に含まれる分子数を
アボガドロ数と呼んでいる。

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参考資料  『新編化学』1997年 東京教学社

同位体 isotope